市民ランナーが3日以上の集中練習に取り組めるのは、連休か合宿くらいな
ものかと思いますが、いずれも年に数回程度に限られます。
それにくらべると、大学生や実業団は、合宿を一定期間の間に何度も繰り返
して強化する〜ということもありますね。ちょっとスタンスが違います。
合宿っ!というと、=特訓!?というイメージもあるかと思います。まあ、
短期集中でポイント練習を詰め込み、その消化率を競う!みたいな感じもあり
ますので〜。次から次へとハードワーク(ポイント練習)に取り組み、最後ま
でやり遂げる、その達成感こそが合宿の醍醐味だと!!
そういう取り組みをしているところと、そうでもないところがあるわけなん
ですが、だいたいのところ、そんなで。。。
で、この特訓に、効果はあるのか!?「巨人の星」のようなスパルタ式トレ
ーニングは、現代の科学的トレーニングによって、ほとんど否定されています。
しかしながら、それでも合宿はやるし、集中練習はやる。かなりのところま
で追い込むことによってのみ、得られる効果がある。上手く説明は出来なくて
も、否定も出来ない…という難しい面がありますね。
このような特訓式、集中練習方式の効果は、超回復で説明されることがあり
ます。要は、デカい負荷をかけて大きなダメージを被り、そこからの、これま
た大きな超回復に期待するわけです。
ここでは、「谷、深ければ、山高し」といった考え方があるかと思います。
より大きなダメージから、より大きな超回復効果を得る!ということですね。
ボロクソにされて倒れ込むベジータを思い起こしてください。
しかしこれには注意点もあります。谷があまりに深過ぎると、そこには谷底
しかない…。つまりダメージが大き過ぎて衰弱してしまい、超回復が起こらな
いようなこともあります。ただボロクソにやられて終了、ですね…。
負荷が大きければ、回復に必要な時間もまた多め(長め)に想定しなければ
なりません。これが足りないと、疲労だけが残り、オーバートレーニングの状
態に陥ってしまいます。
さりとて、あまりに長い時間、休み過ぎると、今度は諸々の機能低下も起こ
り始めます。おいおいおい、超回復じゃなかったの!?状態です。
こういうことを考えると、合宿だ、特訓だといっても、あまりに過剰な負荷
をかけるのもどうか?って話にもなりますね。
ちなみに冒頭で触れた、「合宿を繰り返す」〜というのは、適度な集中練習
と、それに見合った回復期間とを交互に設けることを1セットとし、それを何
度か繰り返していくってことなわけです。1セットあたりのトレーニングは、
スポ根漫画ほどハードではないんですよ。